こんにちは。
兼業主婦のひなつです。
コロナウィルスの影響で様々な企業で赤字の報告や失業が相次いでいる状況です。
私は学生時代に「栄養士」の資格を取得していますが、今までそれを使って就職をしたことがありません。
しかし資格は無駄ではなく「食との関り」は今の仕事もずっと続いています。
今日は【私が栄養士として就職しなかった理由と、栄養士のこれからの活躍の場について】をお話させて頂きます。
目次
栄養士とは
個人や集団に対して「栄養面から健康な食生活をアドバイス」を仕事にしている人のことです。
小さい頃誰もが「給食のおばちゃん」のご飯を食べた記憶があると思いますが、ほとんどが栄養士の考えたメニューです。
栄養士は保育園(幼稚園)や学校など成長の促進が求められる場所、病院や介護福祉事業所のように、健康のサポートが求められる場所で、栄養バランスのとれた献立を考えたり、必要な食材の発注・調理などを担当しています。
管理栄養士との違い
栄養士と管理栄養士の大きな違いは栄養指導の対象と、資格の取り方です。
<栄養指導対象の違い>
栄養士 :健康な人に対して食のアドバイスをする
管理栄養士:病気の人などに対して高度な栄養指導を行う。
<資格の取得方法の違い>
管理栄養士
「管理栄養士養成過程(4年制)」の学校に入学し、定められた単位を取得後、国家試験に合格することで取ることができます。
管理栄養士の資格が欲しい場合は独学よりも、4年制の学校に入学し学校のサポートを受けた方が良いです。
管理栄養士を目指す人は学校選びから考えることがおすすめ。
目標をしっかり定めておきましょう。
栄養士
「栄養士養成課程(最短2年)」の学校に入学し、指定の単位を取得すると卒業と同時に資格が与えられます。
試験が無いので勘違いされやすいですが立派な「国家資格」です。
管理栄養士を取得したい場合は、3年以上の実務経験を経て国家試験に挑み合格する必要があります。
栄養士の魅力
現場で働くなかで得られる栄養に関する知識、そして調理の技術は、仕事だけでなく生きていくのに実用的なものばかりです。
管理栄養士にステップアップしたり、開発・研究職に従事したり、フードコーディネーターとしてメディアの仕事に携わったり、フリーの料理家に転身したり…
極める分野によって可能性を秘めているのも、栄養士強みです。
実際に私の先輩は「写真を撮ること」と「料理をすること」が好きで、よく雑誌などに載っている料理専門の写真家になりました。
面白いですよね(笑)
「食べることは生きること。」知識があるだけで、自分の大切な人の健康を守る事ができます。
仕事という観点だけでなく、生活の質にも直結する技術や知識を得られるのが大きな魅力です。
私が「栄養士」で就職しなかった理由
そんな魅力がいっぱいの栄養士にあこがれて、私は地元の栄養士養成過程の学校を卒業し「栄養士」の資格を持っています。
しかし結局1度も栄養関連の職に就いたことはありません。
その理由は大きく3つです。
- シフト制の仕事が多く自分の生活に合わない
- 給与水準が低め
- 外部の方と接する機会が少ない
1つずつ詳しく解説していきます。
シフト制の仕事が多く自分の生活に合わない
病院やデイサービス以外の介護施設は、年中無休で1日3食の食事の提供を行う必要があります。
多くの企業がシフト制を採用しており休みも連休があまり取れない、不定期な場合が多いです。
実際に栄養士として働いている友人は、早番だと早朝5時から仕事をして、13時に上がりというシフトで働いています。
朝型の生活が辛い人、自分の生活リズムを整えるのが下手な方は辛いかもしれません。(友人は朝型の人なので、むしろ午後に用事を済ませると喜んでいます)
また休みも不定期な所が多く、栄養士の人数も限られているため連休を取ることが難しいのが現状のようです。
民間企業での開発や研究など栄養士の活躍の場は広がっているので、しっかり企業分析をして自分の働き方に合った選択をする必要があります。
競争率は若干高めですが、食品メーカーだと週休2日・盆正月休みの企業が多いです。
給与水準が低め
これも活躍する業種や、企業によって多少差がありますが基本的に栄養士の給与水準は低めです。
初任給は都市部で18~20万円、地方はさらに低く16~18万円くらいが平均となっています。1人暮らしを考えている方には少し厳しい数字ですね…
年齢を重ねても給料の上がり幅は小さく、2019年のデータで35歳の平均年収は300~350万円となっています。
栄養士は女性が多くライフステージの変化から入れ替わりが多く、職場復帰などの待遇面も課題のようです。
給与水準は低めですが病院などに勤めると福利厚生が整っていることが多く、自分の勤めている病院に通院しているという話も。
また数は少ないですが公務員での採用もあるので、転勤さえ許容できるなら安定した収入を確保することもできます。
外部と接する機会が少ない
栄養士は料理を作る「現場」に配属されることがほとんどです。
大きい病院や施設では、目の前で自分が作ったものを食べている様子を見たことが無いという方もいます。
色々な人と関り自分の視野を広げたいと思うならしっかりと職種を選ぶ必要があり、営業職などと掛け合わせるならそれなりにスキルが必要です。
私は過去に栄養士の採用ではではありませんが、「栄養士」の知識を武器に売り込みをする営業職に就いていました。
外部のお客さんと関わる仕事が好きな方は、栄養士という枠に囚われず少し視点を変えてみることをおすすめします。
結局これから栄養士の就職って厳しいの?
調理現場に配属される仕事は「やりがい」「強いメンタル」がないと続けるのは厳しいと思います。
しかし、栄養士は無限の可能性がある資格です。
他の分野と無限の可能性を考えましょう!
近年は健康意識が高まり日本全体が「栄養」という分野について進出している企業が増えてきました。
今までは施設や病院の裏方というイメージが強く、露出が少ない状況でしたがこれから違う働き方が生まれると考えます。
農薬を使用しない「植物工場」の開発など、IT分野との関りも増えてきて食品業界も新しい人材が求められる時代…
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栄養士を目指す方には、栄養学だけでなく他の得意なスキルを磨いて欲しいです。
今までの働き方を変えるような強い意志やアイデア持っている方には、未開拓の栄養士の職業が向いているかもしれません。
ちなみに私は今「食」に関わる営業事務をしています。
まだ1年くらいですが新しいメニューの考案や栄養について携わることも増え楽しい仕事です。
まとめ:「栄養士」は武器を増やしておくべき
以上、私が栄養士で就職しなかった理由と、これからの栄養士の活躍についての考察でした。
現状栄養士での就職は厳しいと言わざるを得ませんが、他の武器と掛け合わせる事でどの分野でも活躍ができます!!!
今就職で迷っている方の参考になれば幸いです。